日本での人気
最近、タジン鍋という言葉をよく耳にするようになったと思いませんか。タジン鍋は蒸し野菜ブームから発展して昨年あたりからじわじわとブームになってきているようで、モロッコ地方の独特の鍋料理として支持を集めています。
タジン鍋の愛嬌のある形も面白いのですが、やはりその特徴は加水しないで調理できることでしょう。この鍋を使えばじっくりとヘルシーなスチーム料理ができますし、タジン鍋は直火だけに限らず、電子レンジでも使用可能で、しかも、調理器具としての機能を更に引き出すことができます。
独特なとんがり帽子のようなふたの先が煙突のような形状になっていますが、ここに穴は開いておらず、食材に含まれる若干の水分さえあれば、加熱されてできた水蒸気がふたの内部で循環して、素材を丁度いい蒸し焼きにしてくれます。
こうしてヘルシーブームの日本でも注目されるようになり、無水での蒸し料理は基本的に煮込む鍋料理ではないので、素材の持ち味を損なわず、素材が煮崩れしにくいのも人気となっています。
それに何より作るのが楽なのがメリットで、そのままお皿としても使えるので、洗い物も少なくて済みます。基本的なタジン鍋の使い方ですが、蒸し系料理なら、材料を調味料といっしょにタジン鍋に入れて、蓋をしてコトコト30分程度弱火で放置するのが一般的です。
本場のタジン鍋を利用したモロッコ料理も直火ですが、電子レンジでもOKです。しかも電子レンジなら焦げるなどの失敗もありません。料理の種類としては、蒸し系、焼き系、煮る系と、電子レンジを使った料理というようにかなり広範囲です。